ある日、森の中(恋する暴君)に 迷い込んだ、哀れなウサギさんの萌叫び・・・
妄想SS~『しろい/いろは/こいびとの/いろ』

最初に謝っておきますm(;__)m・・・甘くないです 。無駄に長いです。暗いです。痛いです。
<plan・4>ラストの衝撃が大きくて
そこからしか話が作れなかった~(泣;T△T;) 

タイトルは・・・
『白/い/色は/恋/人の/色』
北/山/修作詞、加藤/和/彦作曲、フォークソングの名曲です。
ク/レし/ん映画『 嵐/を/呼ぶモー/レツ!/オト/ナ帝/国の/逆襲』でも使われてます。
今は昔、大阪万博が開催された1970年に大ヒットした
外国人女性二人がギターを奏でながらジュエットした美しい歌♪

その歌のファンの方がまかり間違って訪問されないよう
全部ひらがな表記で。(それでも心配なんで検索避け/スラッシュ/)
そんなことするなら使うなってことですよね。はい。
でも使わせて頂きます。
森永君がこの歌を歌ってます~♪(酔っ払ってるので音程はアヤシイ;;)

形式としてはシナリオ風~。
(風~なので「書き方間違ってるよ」などのツッコミはなしでよろしく;;)
一応テレビシナリオ書き方サイト参考にしました。
〇=場面転換、状況、状態など。
M=モノローグ <M森(・・・)なら、森永君のモノローグということです>
7章<plan・4>ラストの状況からスタンバイ。

※注※
オリジナルのイメージを激しく損ねますので
オリジナル以外受け入れられない方は続きをクリックしないで下さい。


なんでもOK~!という寛容な方のみどうぞ~


***** 『しろい/いろは/こいびとの/いろ』 *****


〇夜の繁華街。カフェから出てきた森永と真崎。
  出会い頭、困惑の表情の宗一。宗一の顔から徐々に表情が消える。

森「先輩!?」

  森永、宗一に駆け寄ろうとする。 
  真崎、おもわず森永の袖を掴もうとする。
  森永、無意識にそれを拒む。宗一の傍に駆け寄る。 

森「先輩・・・すいません! これには訳があって・・・」
宗「・・・謝る必要はねえ お前は嘘なんかついてない」
森「・・・え?」
宗「オレはそいつのこと知らん 見たこともねぇ」
森「せんぱい・・・」

  宗一立ち去る。

森「先輩 待って!」

  宗一を追いかけようとすると、森永の背後から言い争うような声。
  振り返ると、二人の男に詰め寄られて困惑した真崎。
  森永が駆け寄って行くと男達去っていく。

森「真崎さん! どうしたの?」
真「そこでパーティをしてるから来ないかと誘われただけだ
  それよりいいのか? 誤解されたようだが」
森「・・・送るよ ホテルまで」
真「一人で大丈夫だ 話を聞いてもらえてよかった」
森「送るから・・・」

M森(先輩はちゃんと話せばわかってくれる・・・きっと)

  森永、真崎の背を押して歩き出す。
  宗一の去った後をそっと振り返る。
  宗一の姿はすでにない。

〇シェアハウス。
  明かりはみな消えている。玄関に宗一の靴。
  森永、宗一の部屋の外から声を掛ける。

森「先輩・・・今日はすみませんでした」

  シンとして人のいる気配は感じられない。
  森永、肩を落として自室に。べッドに横たわる。

M森(朝になったらすぐ謝ろう ひどく怒ってるだろうけど
   わかってくれるよね 先輩・・・)

〇朝、朝食の準備を終え、宗一の部屋の戸を叩く森永。
  いつまでも出てくる気配がないことに不安になる。
  ケイタイが鳴る。ケイタイの着信<かなこちゃん>

森「はい かなこちゃん?」
か「あ、森永さん おはよう」
森「おはよう・・・どうしたの・・・?」
か「森永さん 宗一兄さんと喧嘩したの?」
森「え?」
か「兄さん 夜遅くこっちに来たみたい、今、ごはん食べてるんだけど」
森「え?!」

  森永、おもわず宗一の部屋のノブを握る。鍵は掛ってない。
  宗一の部屋の中。ベッドは乱れ、箪笥は開け放たれている。
  本箱から何冊かの本が乱雑に零れている。

か「兄さん、当分こっちにいるって言ってた ここから学校通うって」
森「・・・」
か「どーせ兄さんが悪いんでしょ ごめんね 森永さん」
森「ちがうよ 俺が先輩を怒らせたんだ」
か「兄さんに替わる?」
森「いや・・・ 心配させてごめんね」
か「かなこは平気 早く仲直りしてね」
森「うん ありがとう」

  ケイタイを握り締める森永。

〇大学、第二研究室。
  ドアを見つめる森永、意を決してドアを叩くが応答はない。

森「先輩! なんで研究室に鍵なんか・・・ 開けてください! 先輩」

  人のいる気配はあるが押し黙ったように開かないドア。

森「夕べのこと、説明させて下さい! 黙って会ったのは謝ります!」
  
〇大学、中庭。

山「森永! 最近巽さん、手伝ってないようだけどいいのか?」
森「締め出された・・・」
山「え?」
森「うちも出てったし・・・ケイタイもメールも無視されてるし
  研究室はずっと鍵が掛かってて
  カフェや食堂でつかまえようとしても見掛けないし・・・
  先輩・・・大学来てるよな?」
山「さっき鈴木教授と喋ってんの見たけど」
森「どこで?!」
山「・・・俺のせいかな?」
森「え?」
山「就職のこと、まさかお前が巽さんに相談してないとは思わなくて」
森「就職・・・」
山「かなりショック受けたような顔してた・・・あんな巽さんの顔初めて見たな」
森「・・・」
山「怒ってたっていうんじゃないけどさ」
森「・・・お前のせいじゃない・・・」
山「森永?」
森「オレ もしかして 取り返しのつかないことしたのかも・・・」
山「おい? 大丈夫か?」

  森永、ふらっと歩き出す。山口それを不安げな顔で見ている。

〇回想 宗「お前は嘘なんかついてない」

     宗「オレはそいつのこと知らん 見たこともねぇ」

〇シェアハウス、森永の部屋。

M森(オレは とんでもない 取り返しのつかないことをしたんだ・・・)

  サイドテーブルに置かれたケイタイが鳴る。
  メール着信。真崎。
  森永、思わずケイタイの電源をOFFにすると顔を覆う。

〇回想 森「友達が相談したいことがあるらしく」
    宗「・・・友達って?」
    森「先輩の知らない人・・・です」

    宗「お前は嘘なんか付いてない」 (宗一の台詞リフレインして徐々に消える)

M森(嘘・・・付いたんだ オレ・・・
   それ、絶対しちゃいけないことだったんだ
   先輩が一番憎むこと・・・ なのに・・・)

〇宗一の部屋。部屋は片付いている。主のいない部屋が寒々と見える。

M森(いつも オレがなにしても 最後は先輩は許してくれて
   いつもオレを信じていてくれたのに・・・)

  (どうしたらいいんだろう・・・)

  森永、宗一のベッドの前にしゃがみ込む。

M(どうしたらいいかわからない
  どうしたらいいかわからないよ 先輩・・・)

〇大学、第二研究室のドアの前。
  うな垂れる森永。森永の後を追う山口。

山「森永 十九日、一足早いクリスマスパーティーをやるから空けとけよ」
森「・・・そんな気分じゃない・・・」
山「絶対出席しろ! 巽さんも来させるから」
森「先輩はそういうの苦手だ 来るわけない」
山「首に縄付けても連れて行ってやるから!」
森「縄くらい引き千切るよ 先輩なら」
山「・・・お前が何やったか知らんけど
  オレにもちょっとは責任あるかなってせっかく気を利かせてやってるのに」
森「お前に責任なんかないよ 全部オレが悪いんだ」
山「と・に・か・く! 来い! 十九日二十一時、これ店の地図」

  山口、小さなメモを森永の手に押し付け去る。
  森永、メモをちらと見て握り締めポケットに。

〇繁華街、クリスマスのイルミネーション。
  小さなカラオケスナック、貸切の看板。
  二十人ほどの若者がひしめく店の一番奥のソファで
  一人、缶ビールを手に詰まらなそうに座っている宗一。
  森永は山口とモニターの前に陣取っている。

山「ほら連れて来てやったぞ てこずったんだからな」
森「でも・・・無視されてる」
山「それ お前もだろ?」
森「え?」
山「巽さんに謝りたいことがあるなら謝ればいいじゃないか? なぜそうしない?」
森「・・・」

  森永、あおるようにチュウハイの缶を開けている。  
  山口そんな森永を呆れたように見て。

山「・・・何しくじったか知らんけど
  いつまでもそんなんだと、せっかくの就職もダメになるぞ」
森「いいよ・・・もう 先輩に見限られたんだ オレなんて」
山「・・・・」山口、呆れ果てた顔でため息。

  山口、宗一の傍に行こうとすると
  宗一の近くにいた別の男が宗一に寄ってマイクを差し出す。

男「先輩! 巽先輩 先輩も一曲入れませんか?」
宗「・・・オレは歌わねーよ」
男「いいじゃないっすかー 一曲くらい」
女「そうですよぅー 先輩の歌 聞きたいですー」
女「あたしも聞いてみたいわー 巽さんの声ステキだもの」

  すっかり出来上がった彼らは陽気に宗一にマイクを向ける。

宗「歌える歌はない 知らないから」
男「えー そんな白けること言わないでくださいよぅー」
宗「知らんもんは知らん」

  一瞬空気の流れが止まる。

ガヤ(だから・・・言ったでしょ?)(誰? 巽さん誘ったの?)
  (もう無視無視)(勝手にやりましょうよ 次誰歌うー?)

森「オレ 歌いまーす!」

  モニターの傍の席から手を挙げた森永。
  すっかり酔って自棄になってる森永。
  いつもと違う森永の様子に宗一、目を見張る。  

森「懐かしの名曲、『白い/色は/恋人/の色』 巽先輩に捧げます!」

  森永、自分をあっけに取られたように見る宗一に片目をつむる。

女「森永君! それラブソングじゃない?!」
森「そう! オレ先輩のこと 大好きだから!」
女「きゃぁー それマジー!」
女「こんなことで告白?! 森永君、大胆ー!」

  苦々しい思いで腰を浮かしかけた宗一に
  山口が新しいビールの缶を差し出し耳元で囁く。

山「すみません 巽さん 森永のヤツ 連れて帰ってやって下さい
  これ 歌い終わったら」
宗「え?」
山「ヤツがこんな酔うなんてちょっとヘンです
  先輩はそう思いませんか?」
宗「・・・」
山「最近ちょっとおかしいんですよ・・・
  就職のこと迷ってるのは知ってるけど
  それとは全然違うことで悩んでるみたいで」
宗「・・・・・・」
山「顔洗って来いって行って外へ出しますんで
  先輩もこっそり出て、家に送ってやってください」
宗「・・・・・・」
山「お願いします 俺、幹事なんで」
宗「・・・わかった」

  山口はペコと軽く頭を下げると
  モニターの前でマイクを握る森永の隣に座る。

森「♪花~びらの~♪」

  ギターの透明なメロディーに続き、森永の歌声が響く。

森「♪白~百合は~♪~恋人の~♪」

女「さすがー 森永君 ステキー」
男「よくあんな高い声出せるなぁ」

森「♪故~郷~の♪」

  曲が終わりモニターの横にいた山口が宗一に視線を送る。
  山口からマイクを奪われ代りにハンドタオルを
  顔に押し付けられた森永がよろよろとドアに向かう。
  宗一も席を立つ。

〇スナック、洗面所。

宗「帰るぞ」
森「せんぱい・・・」

  森永、洗った顔からポタポタ雫が落ちている。
  目の前に見えるものが信じられないと言った顔でしばらくポカンとしてる。

森「あれー? センパイ、お久しぶりです?」(ケタケタ笑いながらお辞儀)
宗「帰るぞ」
森「えー まだお開きになってないですよー
  オレ、まだなんも食べてないしー ケーキも食べてないしー」
宗「ケーキが食べたいならオレが買ってやるから」
森「わぁ センパイと二人っきりでパーティーのやり直しかー?
  なら喜んで帰ります! みんなに挨拶を」
宗「いいって」

  宗一、森永の腕をつかんで引きずるように外へ。

〇繁華街。クリスマスのイルミネーション。カップル、酔っ払い。
  冷たい風に当たって一気に酔いが冷めたような森永。
  宗一のあとを背を丸めて付いていく森永。
  地下鉄、地下道を抜け公道に。
  二人黙ったまま、ただ歩く。歩く。歩く。歩く。
  
〇シェアハウスが遠くに見えてくる。

  何歩か後ろを歩く森永を振り返る、宗一。
  宗一、立ち止まる。
  森永、一瞬戸惑った顔をするが何も言わず。
  森永が追いつき隣に来ると、また宗一歩き出す。

  シェアハウスを見上げ同じ歩調で並んで歩く二人。
  冷たい空気の中に二人の白い息。
  
  雪が降り始める。
  二人同時に空を見上げる。
  同時に歩調も早くなる。
  宗一の歩調が森永に負けまいとして乱れてくる。
  背の高い森永の方が余裕のある歩き。 
  宗一がむきになって早足で歩いていると感じて森永に笑みが浮かぶ。
  宗一それを感じ取って森永を睨む。
  二人の歩調がじょじょに早くなる。どんどん速くなる。
  二人全速力で走る。
  
〇シェアハウスの前。
  ドアに先着いたのは森永。宗一、荒い息をしている。
  森永ドアを開ける。何も言わず微笑んで宗一を見る。
  宗一森永を睨んだまま、先にシェアハウスの中に入る。
  コートを真っ白にした雪を払う宗一。
  宗一を後ろから抱きしめる森永。

宗「ちょ・・・やめ!」(宗一、本気で抵抗)
森「・・・・すみませんでした」 (くぐもった声で)
宗「・・・より戻ったんだろ?」
森「え・・・」
宗「ならこういうことはナシだろ?」
森「え どういう意味?」

  森永の拘束が緩み、腕から逃れた宗一。
  見たこともないような温和な優しい微笑を浮かべる。

宗「あいつとより戻ったんだろ? よかったな」
森「・・・」

  信じられないという顔する森永。

森「・・・そんな風に思ってたんですか? なんで・・・」
宗「さっき歌ってただろ 花がどうとか、白がどうとか、故郷がどうとか」
森「・・・え? ああ・・・『白い/色/は恋/人/の/色』?」
宗「それ ヤツのことだろ?」
森「は・・・? 意味がよく わかりません・・・」
宗「いかにもって感じだろ? 花って感じじゃん あいつ」
森「・・・」
宗「似合ってんじゃん おまえら」
森「・・・歌詞にそういう言葉はあるけど ただの歌ですよ」
宗「どうだか知らねぇけど」
森「花か・・・ 花に例えるなら先輩の方が百合ですよ」
宗「はぁ?」
森「知ってます? 白百合は聖母を象徴する花です」
宗「意味わからん」
森「・・・あの人は、百合ってイメージじゃない
  そうだな しいて言えば、寒椿かな?」
宗「カンツバキ?」
森「冬に咲く赤い椿です 綺麗で鮮やかで
  だけど散る時は首ごと落ちるんだ・・・」

森「花びらは血のようで 雪に散った血のようです・・・」 
 
森「怖かったんです オレ・・・」
宗「こわい?」
森「あの人がまた死ぬようなことするんじゃないかって・・・」
宗「・・・」
森「怖くて怖くて・・・」

  森永、俯き肩を落とし拳を震わせる。
  宗一、何も言えずそれを見ている。
  しばらくして森永顔を上げる。

森「あの人が幸福でないと、オレも心から幸せになれない気がする」
宗「・・・よく、わかんねぇ・・・
  なんなんだよ? お前のなんなんだ? あいつは」
森「・・・え」
宗「好きなんだろ! 
  だったらまた付き合えばいいだけだろ?!」
森「ちがう! なんど言ったらわかる?
  オレが今、好きなのは先輩だけです!」

宗「あいつ、おまえの仲間だろ?
  オレみたいに無理矢理押し倒して口説いたわけじゃねえだろ?
  ほもはほも同士、仲良くすりゃいい!
  そうすりゃどっちも幸せになれるじゃねえか?」
森「オレを幸せにしてくれるのは先輩だけです!」
宗「オレはお前になんにもしてやれねえよ!」
森「先輩が一緒にいてくれるだけでいいんです」
宗「つらい顔するくせに・・・」
森「・・・」

宗「就職 しろよな」
森「え・・・」
宗「オレの助手はもういいから
  お前の好きなことしろよ」
森「オレの望みは先輩と一緒にいることだけです!
  何度言ったら わかってもらえるんです?」
宗「口ばっかじゃねえか・・・」
森「・・・」
宗「お前は口ばっかだ」
森「・・・」

宗「・・・もう真っ平だ」
森「・・・先輩」

  森永、宗一を抱きしめて押し倒そうとする。
  宗一激しく抵抗。ドアに叩きつけられる勢いで森永殴られる。
  宗一の拒絶の激しさにショックを受ける森永。

宗「・・・そうやって!
  いつも都合が悪くなるとすぐ身体に言い聞かそうとする! 
  そういうことが真っ平だって言ってんだよ!
  
  もう! お前に抱かれるのなんか真っ平だ!
  男なんか真っ平だ!
  オレはほもなんかじゃねぇんだ!!」

  ドアに打ち付けられた格好のまま
  涙があふれだす森永。

森「どうしたら 許してもらえるの?」
宗「真っ平だって言ってんだ!」
森「もう真崎さんとは会わない・・・
  一生会わない それでもダメ?」
宗「あいつとどうしようがお前の勝手だ オレに関係ねえ!」
森「メアドも消す それでも」
宗「だから 関係ねぇって言ってんだろ!
  お前の頭ん中から消えるわけでもないだろに!」

  宗一、そう言葉にした後でハッとして動揺。

森「オレの頭の中・・・?
  オレの中からあの人の記憶が無くなればいい?」
宗「んな意味じゃ・・・」
森「先輩! 殴ってくださいよ! もう一度! 何度でも!
  記憶喪失になったら全部消える・・・」
宗「なに バカ言ってんだ!」
森「記憶無くしても先輩のことは忘れないから
  もし忘れても 会えればきっとまた好きになる・・・」

  森永、ドアに頭をがんがん打ち付け始める。

宗「なにやってんだ!?」

  宗一、森永に駆け寄って止めようとする。
  森永、ドアに頭をがんがん打ち続ける。額が切れ血が流れる。

宗「バカ!! 止めろ!!」
森「オレ・・・真っ白になりたいです
  せんぱいのことだけ考えていたい」

  森永、目の前にいる宗一の姿が歪んで霞み見えなくなる。

森「せんぱい・・・」

  森永、意識を失う。

〇ブラックアウト。
  
〇森永の部屋。
  ベッドに寝ている森永。デスクにもたれそれを見ている宗一。
  森永、目を覚ます。

森「せんぱい・・・?」
宗「記憶喪失になったわけじゃねぇようだな」
森「オレ・・・?」 
宗「飲みすぎ 空腹 脳貧血だと まともに食ってたか?」
森「先輩が食べないんじゃ作っててもつまんないし・・・」
宗「そんなんであんなめちゃくちゃ走りやがって」
森「先輩に勝てたら・・・
  先輩が怒ってくれるかと思った・・・」
宗「・・・お前みたいなバカ見たことねえよ」

  森永、宗一に向かって小指を差し出す。

宗「なんだ?」
森「指きり」
宗「ガキじゃあるまいし やるか! そんなもん!」

  宗一、そっぽを向く。
  森永、小指を伸ばした手を宙に浮かせて呟く。

森「ゆびきりげんまん 嘘付いたら針千本飲~ます」

  宗一、森永の指先を悲しげに見詰めたまま。

宗「・・・オレは約束なんかしねえ・・・」

森「オレがオレに約束したんです
  もう二度と先輩に嘘は付かない」

  森永、頼りなげに微笑み宗一を見る。

森「・・・今何時ですか?」
宗「二時半」
森「今夜はいてくれますね?」
宗「しょうがねえよ 雪も降ってきたし」

  カーテンの隙間から白くなった窓が見える。

森「雪・・・」

森「ホワイトクリスマスになるかな?」
宗「さぁな」

  二人、窓の外を黙って見ている。

宗「なんで オレなんだ?
  オレは、お前のサンタにもなれねえのに」

  宗一、窓の外を見たまま独り言のように呟く。
  夜を白く照らす雪。
  しんしんと積もる。

森「せんぱい ここにいてください」
宗「だからいるって 今夜は」
森「ずっと・・・いてください」
宗「・・・」
森「ずっと・・・」

森「明日も 明後日も その次も その次も」

森(その次も ・・・ ・・・)

  声がだんだん小さくなる。森永、眠りに落ちる。
  宗一、ため息をつく。

M宗(お前みたいなバカ見たことねぇ・・・)
  
  森永のベッドの端にうつ伏せて、宗一も目を閉じる。

〇宗一の夢。

  青い空。青い緩やかな稜線。

  [こっち! こっちです せんぱい]

  小高い山の頂から見下ろす町並み。

  [ここが オレの生まれた町です]

  微笑みかける森永。

  その向こうで白い野の花が風に揺れる。
  


***** END *****



てか・・・これでENDなのかって;;

たぶんオリジナルの方は兄さんの心情がメインになっていくんだろうと思う。
なのでここでの兄さんは感情を表さない方向で書いてみました。
正直、あのラストの兄さんの気持ちを推し測るのは・・・辛い。

「・・・友達って?」って聞き返した兄さんの中には
(もしや真崎か?)という疑いは一切浮かばなかったと私は思う。

ふつーにダメになって別れたんならよかったんだろうけど
死をもって引き裂かれた(生死がわからなかった森永君としては)ことが
森永君の中に深い傷を作ってしまったんだろな・・・。
正直いうと、森永君が真崎さんをなぜ完全に断ち切れないのかわからない。
少なくとも、そういうことも含めて<森永君>なんだと受け入れなきゃならない。

兄さんが森永君にもう少し<好きだ>という気持ちを見せていたら
森永君の対応も違ったんだろうか・・・?

真崎~お前が名古屋なんかに来たのが元凶だ~というのはカンタンだけど
実際のところ、真崎さんは何もしてない。
誰も悪くない・・・
みんな、ギリギリなんだ・・・
ただ遣る瀬無い・・・

兄さんがもし家出するなら何処に行くんだろうって・・・すごく悩みました。
他に友達いないようだし(爆)
ホテルじゃお金掛かるし・・・
大学に寝泊りすりゃいいじゃん・・・(それが一番可能性ありかな)
こういう場合、一人になりたいだろうから
松田さんちはありえなさそうかなとも思ったけど
かなこちゃんに「どーせ兄さんが悪いんでしょ」って言わせたかった(←そんな理由;;)

<記憶喪失>ってのはBLには王道だよね。
ホントに記憶喪失になってもらうわけにはいかないのでネタだけ(笑)


最後まで読んで下さってありがとうございました!

お茶していってね~

コメント
この記事へのコメント
ぐらたさん先生

すごい・・すごい大作ありがとうございます。
途中でうるっとなりました。
でも読むことはやめることができないくらい
引き込まれました。

色々書きたいことはありますが(笑)
今日は編集として
本当にありがとうございました!

ぐらたん先生に素敵なクリスマスが訪れますように!
メリークリスマス!
2010/12/19(日) 23:35:06 | URL | 相川@えるりーく #-[ 編集]
すすすみません・・
ぐらたん先生・・
ぐらた先生になってると思います。
うううう・・
本当すみません。
2010/12/19(日) 23:36:00 | URL | 相川@えるりーく #-[ 編集]
相川@えるりーく編集長様~★
こちらこそ~ステキな企画を立ち上げてくださって
ありがとうございます!!
こんな暗くて良かったですか?
他の方とアンバランスになってる気が・・・;;^^)
ではでは佳きクリスマスを~★
ドンマイ!ドンマイ!(*^▽^*)
2010/12/20(月) 00:15:42 | URL | ぐらたん #Neb3My6c[ 編集]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2010/12/20(月) 22:04:16 | | #[ 編集]
T様~★
こちらこそはじめまして。
気に入って頂けて嬉しいです。
暴君、最高ですよね!
またいつでもいらしてくださいね~(^^)
コメントありがとうございました★
2010/12/21(火) 03:17:54 | URL | ぐらたん #Neb3My6c[ 編集]
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