ある日、森の中(恋する暴君)に 迷い込んだ、哀れなウサギさんの萌叫び・・・
妄想SS~『みんなが帰るまで・・・』

全サのプラ原画
そろそろ来る頃かな~って
毎日仕事終わって
帰宅して郵便確認するのが
楽しみだったんですよ。
ここ一週間ばかり・・・
でも遅れるって知って
plan・5までまだ二週間もあるし・・・

なんつーか
中間地点に差し掛かった
このくらいな時期が一番
寂しいんだな~~~

なので・・・
手慰みに妄想SS書いてみました。

他に楽しみねーのかよ!!って
言われそうだけど

うん、ない!!(ドきっぱり;;)

んにゃ~
一応テーマとしては・・・

「あの夜・・・
 兄さんは
 どうやって
 何考えて
 過ごすんだろ・・・」


・・・って妄想です。

※SS苦手な方は以下ご遠慮下さいませ。
 また、いつものことですが
 <えち>はいっさいありません・・・のでヨロシク。
 なにはともあれ期待なしでよろしく~
 「手慰み」ってちょっとえろい言葉ね★;^^)


 


******妄想SS~『みんなが帰るまで・・・』******


(雨・・・?)

現に浮き上がってくる意識の中で
かすかな水音を聞いた気がした。

(寒い)

自分の肩を抱いた手が痺れたように感覚がない。
上掛けもかけず、風呂上りにパジャマ一枚のまま
ベッドにうつ伏せ、そのままいつのまにか
寝入ってしまったことに気づいて
彼はむくりと起き上がった。
痺れていた腕をさする。

(寒い・・・)

体が冷え切っていた。
季節も深まり、さすがに深夜ともなると
暖房が欲しいくらい冷え込んできている。
上掛けをかけ、今度こそちゃんと眠ろうと
彼はベッドに仰向けた。
しかし、意識が妙に澄んでしまい
なかなか眠りがやってこない。

かすかに聞こえる規則正しい雨音に
耳を澄ます。

そうしていると奇妙なほど現実感が薄れて
自分の存在さえ希薄になっていく気がした。

『母さん 気に入ってたから・・・』

昼間の父親の声がよみがえる。
(うん・・・ごめん)
彼はそうっと呟く。

失ったものが大きすぎて、彼はむしろ思考停止状態だった。
誰も彼を責めない。
責める道理がない。
けれどすべての発端は自分だ。

記憶の中の若く愛らしい母の姿に
彼は頭を垂れた。
学校に行く彼を
手を振って見送ってくれた
バルコニーも
毎日弁当作りに腕を振るってくれた
台所も

みんな無くなってしまった・・・

ああ、母さんの形見の着物も・・・
かなこが成人したら着せてやるつもりだったのに

(もうどうしようもないこと
 考えるな・・・
 らしくもない)

潤んできた思考を振り払うように
首を振って寝返りを打った。

(眠ろう 眠れるはずだ 
 昨夜はろくに眠れなかったんだから)

頑固に瞼を固くしても、ますます澄んでいく意識は
針のように尖って彼の理性を穿ち始める。

体の奥に
熱く滾る何かがある・・・

ぶるっと大きく胴震いがして
彼はもう一度体を起こした。

(風邪を引いたんだ・・・)

自分を納得させる理由を探して
彼はこっそりとベッドを降りた。

(風邪薬は・・・
 たしかリビングの引き出しに
 あったはずだ)

音を立てないように慎重に自室から出ると
暗闇に慣れた目が、リビングにころがる
五体もの眠る人の姿を捉えた。

(ああ・・・そうだった)

誰も皆、健康そうな寝息をたてて熟睡しているようだった。
おもわずため息が漏れる。
ふと、彼の視線は窓側で寝ている二つの影で止まった。

彼の弟とその恋人。

毛布一枚に包まって
寒さをしのぐように、二人は寄り添って眠っていた。
恋人の胸元に頭を預け、無心に眠る弟の顔は
まるで生まれたばかりの赤ん坊のようだ。
安心しきったその寝顔を見ているうちに
足元からわらわらと怒りが立ち上ってきた。
刹那、彼の中に二人を引き剥がしたい衝動が沸いた。

(今騒いだら、みな起きる あいつも・・・)

一抹の理性が、握る拳を振るわせる。
ようよう視線を眠る二人から引き剥がした彼は
かたかたと震える手でリビングボードの引き出しを開けた。

(どれだ? 風邪薬)

手近にあったビンを取り出し、風邪薬だと確認すると
掌にビンを傾ける。
怒りか焦燥か、震えの止まらない掌から何錠もの
錠剤が床にこぼれて、からからと乾いた音を立てた。

そのかすかな音に怖気て、彼は眠る皆を振り返った。
皆、平和な眠りの中にいる。

(何、やってんだ オレ・・・)

ほっと息を吐くと、床にころがった錠剤を拾いながら
今更ながら、わが身の不甲斐なさに唇を噛んだ。

半年前・・・
半年前の自分なら躊躇なんかしない。
弟とその恋人を引き剥がすことに・・・
そもそも奴を生かしてなんか置くものか・・・!

(ちくしょう・・・!)

掌に残った錠剤を口に放り込み、強引に飲み込もうとし
その途端むせて咳き込んだ。

(なに、やってんだ・・・オレ)

泣き出したい惨めな思いに唇を噛み締め
よろりと立ち上がった途端
リビングから玄関に出て行くドアが開いた。

「先輩?」

彼の体は凍りついた。

一番起こしたくなかった人間を起こしてしまった。
ドアを開けてリビングに入ってこようとしていた
彼の同居人がぽかんとした目で彼を見つめていた。

「先輩、どうしたんです?」

声を潜め、探るような目で見つめられて
彼はおもわず視線を逸らす。

「俺、眠れなくて水でも飲もうと思って」
「オレもだ」

視線を落としたままで応える。
そんな彼の様子に不審を感じた同居人は
すばやく彼の体を抱えると、リビングを出、ドアを閉めた。

「なにする?! おまえ・・・」
「黙って こっち」

彼の激しい抵抗をあっさりと封じて
大柄な同居人は、リビングの外の自分の部屋に
彼を連れ部屋のドアをぴたりと閉じた。

「先輩、体熱いですよ」
「んなわけあるか 寒かったんだよ!」
「・・・すいません」
「なに謝ってんだよ?」
「いえ・・・
 寒気がするんですか?」
「大丈夫だ
 薬飲んだから眠れば治る」
「薬?」
「だから、風邪薬飲んだから」
「ちゃんと水で飲みました?
 ちゃんと何錠飲むか説明書き読みましたか?」
「あのな・・・
 お前がそんな風に世話焼きすぎるから
 みんなが誤解すんだろが!」
「誤解・・・」
「・・・部屋に戻る」

背を向けた彼を、同居人の切ない視線が追う。

「先輩・・・」
「さわんな!」

気配を感じてするどく応える。
背を向けているのに同居人が今どんな顔をしているか
見るようにわかった。
何が言いたいのかも。
そんな自分を歯噛みしたいほど悔しがって
彼はますます背を固くする。

「先輩、あの・・・」
「あやまんな!!」

何かを覚悟したかのようにきつい目をして
彼は同居人を振り返った。
同居人の目に少しでも悔いの表情があったら
それこそ、その頭を叩き割ってやると思った。

しかし同居人は真摯に真っ直ぐに
彼を見つめ続けていた。

その大きな瞳の中に今の自分は
どんな風に映っているのかと想像し
激しい羞恥に襲われながら
それでも切れ長の目に力を込めて
見つめ返した。

「わからんもんはわかんねーんだよ!」
「え・・・」
「オレと付き合って何年だ? てめー」
「せんぱい・・・」
「・・・ホモなんて大嫌いだ
 今でもオレは」
「・・・」
「ホモなんて死にさらせと思ってんだ
 それは変わんねーんだよ!
 巴と黒川のことも納得いかねー
 それも変わんねーんだ
 理屈じゃねーんだよ!
 オヤジが許しても
 世界中が許しても
 オレは一生許せないと思う」
「・・・はい」
「お前の両親も同じなんじゃないのか?」
「え・・・」
「お前のこと思ってても
 ホモなんか許せないって
 理屈じゃなく気持ちがおさまらないって
 そういうことだったんじゃないのか?」
「・・・」
「全否定とか
 そんなことじゃなくってさ
 そんな風に思うなって 
 もう」
「・・・センパイ」

揺るぎなく見つめ返す同居人の瞳が
潤んで輝き、彼に向かって長い腕が伸ばされた。

彼は救いを求めるように
ドアに張り付き息を潜めた。

大きな黒い瞳が
ものすごい吸引力を持って
彼を見つめている。

ほとばしる思いと
底知れない情熱に
いっそ何もかも
この黒い瞳の誘惑のままに任せたら
楽になれるのかも知れないと思った。

しかし彼は
彼のプライドを最後の砦に
ぐっと息を止め瞼を閉じて
そして
同居人に言ってやりたかった一言を
一気に吐き出した。

「みんなが帰るまでガマンしろ!」

「は・・・・」

彼の思いも掛けない捨て台詞に
ぽかんと言葉を失くした同居人の部屋を辞し
彼は大きな音が立つのもかまわず
大股でリビングに戻った。

平和な眠りに浸っている家族等を一瞥すると
いっそう高い音を立てて
自室のドアを開け、勢いをつけてばたんと閉じた。

眠っていた影がいくつか、もそもそと動く。
しかし誰も目覚める気配はない。
部屋はまたしんと鎮まりかえり
安らかな寝息に満たされる。

(朝になったら追い出してやる!)

(ここはオレの家だ
 もう好き勝手にはさせん!)

カーテンの隙間から
薄明るくなっていく空を見上げながら
彼は自室のベッドの上にひざを抱えて座り込んだ。
上掛けを頭からかぶり、抱えた膝をさらに強く抱き寄せる。

温まっていく体の奥に
それよりも熱く滾る何かがある。
彼は慎重にその何かに意識を集中させた。

その熱がどこから来るのか
何に向かっているのか
彼にはもうわかっていた。
もう自分を誤魔化すことはできない。
それから目を逸らすことも・・・

(もう・・・戻れない・・・のか?)

やるせない思いが彼の心を掻き乱す。
戻りたい・・・以前の自分に・・・
そう願う心と
何かに向かって走り始めてしまった心が
せめぎあって、ぶつかりあって
また迷いが生まれる。

(もう・・・戻れない・・・)

抱えた膝に顔を埋めて
彼は子供のように
わんわん泣けたらいいのにと思った。
そんな意気地のない自分なら
もっと器用に生きられたかもしれない
自嘲をしのばせて
自分をしばる勝気なプライドを
何ものにもかえがたい宝物のように慈しむ。

(戻れない
 だけど変わちゃいない 何も)

それでいいだろ・・・?

このままのオレで

ここにはいない誰かに向かって
問いかける。

(眠い・・・)

薬が効いてきたのか、やっと訪れた眠気に
彼はおおきく息をついて安堵した。

(眠って起きたら
 何もかも半年前に戻ってるといい・・・)

今更悪足掻きだと、うすく笑って
膝を抱えたまま彼はごろんと横になった。

(起きたら
 朝になったら
 みんなが帰ったら)

遠のいていく意識の中で
隣で同じように膝を抱えているかもしれない
大柄な同居人を思った。

(みんなが帰るまで・・・)

子犬のような黒い瞳
自分に向かって指し伸ばされた長い腕

夢とも現ともわからない意識の中で
その長い腕に包まれた時の
何ともいえない心地よさを・・・

そして
哀しみとも
憂いとも似た胸の痞えを思い出す。

(なにが「みんなが帰るまで」・・・だ!)

(学校あんじゃねーか
 んなことしてる暇なんかねーよ!)

 ばかやろうー!!

さいごに
精一杯の悪態をついて
不敵な笑みを浮かべると
彼はたちまち深い眠りに落ちていった。

雨はすっかり止んでいた。


******END******



ども(;*^^*)
おそまつさまでした~;;


兄さんの心理的なことを想像したかったんであって
実際あのその・・・兄さんの***立っちゃったものは***
どうすんの~??とか
いろいろ問題は未解決ですが
フィジカルな妄想は肉体美な方に(誰それ;;)
お任せします~ ←無責任;;



最後まで
読んでくださってありがとうございました~★



お茶して行ってね♪(⌒o⌒)♪







コメント
この記事へのコメント
くぅ。。。
すごいな~。
こんばんは!お邪魔しています♪
こんな風に書きたいんです。私も。
うっとり。素敵。
兄さんが「みんなが帰るまで・・」を使うとことかいいですね。
黒川さんと巴君を引き剥がせない葛藤とか。すっごく伝わってくる。苦しいです。
この時期ホントに萌え不足ですので充電しました。
ありがとうございます♪
2009/10/26(月) 00:44:31 | URL | えるりーく #-[ 編集]
えるりーく様★
読んで下さってありがとうございます~!!
この時期ってホントに寂しくなりますよね。
みんなの感想記事も出揃い読みつくしてしまうし
もっと仲間を、萌をと求めて彷徨ってしまいます。
私のSSで少しでも潤ってもらえたら嬉しいです。
plan・5までなんとか耐え忍ばねば!!*^^)
えるりーくさんの記事も楽しみにしてますね!!
2009/10/26(月) 01:11:39 | URL | ぐらたん #Neb3My6c[ 編集]
ぐらたんさん、こんばんは

ステキなショートショートありがとうございます!^^
兄さんの葛藤よ~くわかります。こんなふうに兄さんらしさを失わず森永くんへの着地点見つけて欲しいですね!
2009/10/26(月) 21:12:37 | URL | 三日月 #-[ 編集]
三日月様★
読んで下さってありがとうございます~!!
兄さんの愛情表現って難しいですね~
そういう方面すごく初心だし、不器用だし、意地っ張りだし
でもそんな兄さんが好きなので、そんな兄さんらしく
少しづつでも心を開放していって欲しいなぁ~と思います。
本編でどんな風になるのかホントに楽しみです!!
全サの発送遅れってもしかして、かえって良かったかも。
連載終わった後、また寂しくなるので、その頃届いたら
いいなぁ~と思います★
とにかくとにかく目が離せませんね!!
2009/10/27(火) 08:04:58 | URL | ぐらたん #Neb3My6c[ 編集]
ぐらたんさんこんばんは。
なんだかとても切ないお話で、しんみりとしました。
巽一家の中で、たぶん家を一番大事に思って守っていたのは兄さんだから、無くなってしまったことに対してまだ割り切れない気持ちでいるんじゃないかと、私も思います。
でも次の自分の居場所は森永くんの所なんだと、少しずつ気付いていっているのでしょうね。
それでもまだ悪態をついてしまうラストの兄さんが、とっても可愛いです~v
2009/11/06(金) 01:22:07 | URL | kai #-[ 編集]
kai様★
読んで下さってコメントくださって
ありがとうございます~!!
家が無くなってしまったことは
兄さんとしてはすごく傷になってると思うんです。
兄さんはあんまりそれを表に出さないですが。
だからこそ、その傷が深いんじゃないのかって
気もします。
ストーカー事件が兄さんと森永君をより深く結び付けた
ことは事実ですがあまりに失ったものが大きくて
兄さんの中にぽつんと空白が出来たような・・・
そんな気もして、そんな空白を埋めることが出来るのは
森永君しかいないって、いつか気づいて欲しいです★
意地張りながらこっそり心の中でね!!
2009/11/06(金) 02:24:47 | URL | ぐらたん #Neb3My6c[ 編集]
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