ある日、森の中(恋する暴君)に 迷い込んだ、哀れなウサギさんの萌叫び・・・
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森Ⅳ・妄想SS~『ずっと一緒にいたい』


夏コミ行けなかった・・・(;;T0T*)

「森Ⅳ」読めない~~~~!!;;><;
欲求大大大最大級不満で
森4の妄想SS作りました。

すでにオリジナルの『森Ⅳ』を
読んでる人には詰まらないと思うので
以下はご遠慮ください。
SS苦手な人も。

読んでやろうって奇特な方だけ
続きをどうぞ~

オオカミさんクマ・・・仲直り妄想SS

『ずっと一緒にいたい』







切り立った崖の上。
狼の巣穴の近くに
今朝も
殺されたばかりのまだ温かいウサギの躯が
何羽も積んであった。

「食うな!!」
「なんで?
 もったいないじゃないか?
 せっかく獲ってきてくれた餌を」
「狼が日がな昼寝して、熊が獲ってきた餌を食うのか?
 狼としてのプライドは何処にやった!?」
「でもソウイチ君
 里山も開発とかで、野も森も人の手で荒れていく
 ウサギも減ってるんだ
 有難くもらえばいいよ
 なんで、あの若い熊が俺たち狼にウサギを獲ってきて
 毎日置いてゆくのかわからないけど」

ガツガツとウサギに食らいつく仲間達に
鋭い視線を投げて
ソウイチと呼ばれた若い狼は
崖下の、鬱蒼とした森の中の洞穴に向かった。

「クマ!
 クマ!!いるんだろ?出て来い!」

洞穴の奥で、のそりと大きな影が動いて
まだ年若い熊がげそりとやつれた顔を覗かせた。

「オオカミさん
 やっと口きいてくれた・・・」

熊は気弱な微笑を浮かべて
黒目がちの大きな眼をしばたいた。
狼は、この若い雄の熊に、謂れの無い交尾を強要された日から
どんなに熊が大きな体を小さくして懇願しても
がっしりとした肩を震わせて泣いて謝っても
黙殺を決め込んで
一切取り合わなかったことを思い出した。

「・・・なんで?お前、そんなに痩せてんだ?」

熊は微笑むばかり。

「まさか・・・自分の餌を獲らないで
 ウサギを狩って届けてたってことか?」
「・・・だって
 オオカミさんに喜んでもらえるもの
 これしか知らないので」
「・・・お前・・・前にも同じこと言ったな・・・」

熊は微笑むばかり・・・

「来いよ!出て来い!!
 出て来て自分の餌を獲るんだ!」

狼は、痩せても逞しい大きな熊の腕をつかんで
洞穴から引っ張り出し、川岸に連れて行った。

「熊は熊らしく川で魚でも獲ってりゃいいじゃないか!!
 ほら、そこに見えるだろ?丸々と太ったヤツが
 ウサギを狩るよりお手のもんだろが!」

そう言って狼が川の淵を覗いたとき
大地がどんと一つ胴震いをした。

「あ!オオカミさん!!」

一瞬の揺れだったが、狼が立っていた
川縁の岩を崩すには充分だった。
狼の細い体は崩れた岩と一緒に川に呑み込まれ
あっと言う間に流されていった。

(あの時と同じだ・・・)
薄れ行く意識の中で狼は思った。
ボスの座を狙っていた仲間の雄の不意打ちを喰らい
深い痛手を負って、やっと川向こうまで辿り着いた。
(そこで俺は、意識を失った・・・
 気が付いた時・・・)
暗い洞穴の中にいた。
異種の雄のにおいがする。
傷の痛みにうつらうつらとした意識が途切れると
ぬっとりとした
温かいものが口内に押し込まれる・・・

(は・・・!?)
狼は突然現に目を覚ました。

「良かった・・・
 目を明けてくれて
 大丈夫ですか?
 水、もっと飲みます?」
「クマ・・・?」
「はい」
「・・・また・・・
 助けてくれたのか?
 お前だって弱っていたのに」
「大丈夫です
 熊はしばらく餌を食べなくても
 耐えていけるんですよ
 そういう体なんです」
「・・・俺は狼だ
 一週間も食べなきゃ死んじまう・・・」
「またウサギを獲ってきてあげます」
「お前はお前の餌を獲ってりゃいい!」
「ええ・・・そうですね・・・」
「・・・なんで、そこまでする?
 異種の雄の俺に?
 お前はお前の仲間の雌と
 子供を作りゃいいだろが
 それが生きるってことだ
 そうしなきゃ
 この森から狼も熊もいなくなるんだ!」
「・・・そうですね
 そう・・・出来たらいいですね・・・」
「なんで
 そうできない?」
「・・・わかりません」
「・・・なんでだよ?
 なんでだ・・・?
 なんで
 俺に
 そこまでする?」

狼は理解しがたい問いを何度も繰り返す。

「ずっと一緒にいたい
 オオカミさんと」
「・・・」
「オレの望みはそれだけ・・・」
「・・・」

なんで?
なんでだ?

狼はもう一度
心の中で問い掛けた。

洞穴の外。
鬱蒼と茂った森の夜空に
並んだ二つの星が瞬いていた。

「あの星、知ってます?
 ヒコ星とオリ姫星って言うんです
 人間の伝説で一年に一回しか会えないんですって」
「・・・人間の伝説なんか
 なんで知ってんだよ?」
「さぁ・・・親に聞いたのかな・・・
 いや、物知り小鳥達が噂してたの耳にしたのかも」
「ふーん・・・」
「オレはずっと
 オオカミさんと一緒にいたいです」

熊はもう一度小さく囁いた。
狼はあきれてため息をついた。

洞穴の中。
大きな影と細い影は
寄り添って
いつまでも
森の夜空を見上げていた。



<おわり>



おそまつさま(;;^^*)
・・・最後まで読んでくれて
ありがとうございました~







早くオリジナル読みたい・・・
とらあなで買える様になるの9月中旬??
まだ一ヶ月もあるのか??
ああ・・・切ない@@@・・・










コメント
この記事へのコメント
ぐらたんさん、こんばんは♪
ホッとなお話ありがとうございます!早く二人に会いたいですね!

通販までの道のりは長いですね;;
今日、ちょびっとオ○で表紙観てきました。表裏並べてあるのがあってガン見してしまいました!うっとり~!
ぐらたんさんが色々な角度から記事アップして下さるので九月まで楽しみながら待てそうです(*^_^*)ありがとうございます!
2009/08/18(火) 23:02:48 | URL | 三日月 #-[ 編集]
せつない・・ですね
こんばんは。
ずっとずっとずっと一緒にいたい森永君(クマ)の気持ちが伝わってきますよ~・・・
しかも本当にげっそり痩せてそうだ。
「ある日~」の方とわかっていても同時に「暴君」の森永君とやっぱりリンクして。せつなさ倍増です。

まだ「Ⅳ」はお互い手に入ってませんがぐらたんさんのSSで満たされました♪
ありがとうございます~。
2009/08/19(水) 00:27:23 | URL | えるりーく #-[ 編集]
三日月様★
読んでくださって嬉しいです!!
ありがとうございました~!!!
私も表紙の画像だけ、オ〇で見ましたよ~。
中身は十八禁ではないらしいのですが、あの表紙は
ヤバイです!!めちゃヤバイ~~と理性が飛びました。
クマ君は着衣なのに、オオカミさんは裸身・・・???
先生のサイトで見たオオカミさんの視線の下方は
切ない目をしたクマ君がいたんですね~!!
早く読みたい~~~★
おもわず入札しそうになるのを「とらあなトラアナ」と
唱えながら耐えてます(;;>▽<*)


えるりーく様★
読んでくださって嬉しいです~!!
ありがとうございます~!!!
切なさ伝わって良かったです★
人間の森永君より、森永クマ君は欲求や感情表現が
ストレートなのでより可愛そう度が増してる気がします。
早くオリジナルが読みたいですね~!!
『森』は今回で完結らしいのですが、もっともっと
オオカミさんやクマ君が見たい、また会いたいと
願ってしまいます(*^^*)

三日月さん
えるりーくさん
お互いまだ未読同士~ガッツであと一ヶ月待ちましょうね~★
ゲットしたら感想書きたいと思います。
またお付き合い下さい♪♪♪
ホントにホントにありがとうございました~★
2009/08/19(水) 20:45:11 | URL | ぐらたん #Neb3My6c[ 編集]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2009/08/20(木) 01:08:28 | | #[ 編集]
遅いコメントすみません。
ウチの方は先日Ⅳが届きました。ぐらたんさんのSSは二次ストーリーとして楽しませてもらおうと思い、読むのをずっと我慢していました。やっと読めて嬉しいv

兄さんのセリフが生き生きとしていて、緑川さんの声で脳内再生されました!
雌との子作りがなんでできないとオオカミさんに責められているクマさんが、可哀相に感じました。でも種族とか雄雌を超えてオオカミさんと一緒にいたいというクマさんの気持ちは、少しずつでもオオカミさんに伝わっているんだろうなという気がします。
2009/09/06(日) 01:31:12 | URL | kai #-[ 編集]
kai様★
読んで頂けて嬉しいです~!!
ありがとうございます~★
雌と子作りしろってマジ残酷な台詞です。
人間ならその訳を考える事もできるし反論も出来る。
でも野生(本能のみ)で生きてる動物には
それがないので、さらに残酷な事実を突きつけられて
どうにもならなくなってしまいますよね。
リアルな動物達の世界にも同性愛ってあるって聞くので
クマさんのような熊って、もしかしてホントにいるかも・・・
そんな熊さんにも一緒に生きてくれる
オオカミさんのような種を超えた友達がいたらいいなと
思いながら書いてました。

森Ⅳ、まだ着てません~;;(泣)
今日か、明日かと居たたまれないような気持ちです~(;;ToT)
plan・3とどっち早く読めるんだろ~;;
2009/09/06(日) 08:04:55 | URL | ぐらたん #Neb3My6c[ 編集]
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