ある日、森の中(恋する暴君)に 迷い込んだ、哀れなウサギさんの萌叫び・・・
消し去りたい過去・・・
人間・・・何十年もやってれば

誰にでも

「消し去りたい過去」・・・

・・・のひとつ、ふたつ・・・ありますよね??




ワタクシなんか、五万とありますです・・・
もしかしたら・・・毎日・・・「消したい過去」かもしれませんです・・・
粗忽ものだし、のうたり~んだし、恥と過ちを積み重ねているだけのような毎日・・・
今日も・・・大いなる過ちを犯してしまいました・・・
有能な仲間の助けで事なきを得ましたが・・・
おバカなオバサンの愚痴はさておき・・・





兄さん・・・


森永君・・・


二人に 「消し去りたい過去」 があるとしたら・・・

それは、どんな過去なのか・・・


兄さんにとって
消し去りたい過去とは・・・

やはり・・・
酒と間違えて媚薬を飲み、ゲイの青年にレイプされたあの一夜・・・
(あえて、個人名は伏す・・・)

「レイプ」・・・なんて言葉は使いたくない・・・

暴君ファンなら、みんなそう思ってると思う。
あれは・・・青年の罪じゃない・・・
どうしようもなかったんだ・・・
非があるとしたら、兄さんの方・・・

法律的にも、ゲイ青年の罪は「強制わいせつ罪」で「強姦罪」は適用されない。
親告罪だから、兄さんが訴えなければ「罪」そのものが成り立たない。


兄さんにとって深刻なのは「レイプ」そのものではない。
兄さんを犯したのが・・・たとえば・・・三好助教授のような相手なら
兄さんは相手を躊躇わず訴えることも出来るし・・・
独自の法を持つ兄さんのことだから、自らの手で亡き者にすることにも躊躇いなどしない。

それが・・・信頼を寄せていた・・・後輩だったからこそ
「許せないが」・・・「憎めない」・・・相手だったからこそ
兄さんは自分を見失うほど苦しんだ・・・

兄さんの消し去りたい過去・・・
あの「媚薬事件」の一夜を
兄さんの記憶から消し去ったとしても
もう・・・兄さんはもとの兄さんに戻れない・・・



では・・・

森永君にとっての「消し去りたい過去」・・・とは・・・?

やっぱり・・・「最愛の先輩をやっちまった」・・・この一夜・・・

すべてを諦め、大学を辞めようと決心するほど
兄さんの前から姿を消さなくては・・・と思い詰めるほど

「こうなるしかなかった」・・・

そう思っても、何度も後悔し苦しみ
あの時、オレが耐えてれば・・・そう繰り返し思ったと思う。

もちろん、森永君は「いつかは・・・先輩と・・・」・・・と渇望していた。
常にチャンスを伺っていたと思う。

・・・でも、動けない兄さんを無理矢理・・・なんて・・・

いくら森永君が妄想の天才でも、想定外だったと思う。

ヒロト君からの思わぬプレゼントも
森永君は確保したものの、本気で使う気なんかなかった・・・

「ここでやめたって・・・
どーせ許してくれないくせに・・・」


そう呟いて、兄さんに侵入した森永君には
追い詰められた手負いの獣のような、凄みと哀しさがある。



二人にとっての
消し去りたい過去・・・



しかし・・・それが二人の出発点だし
それがあったからこそ
今の兄さんと森永君が在る・・・


今・・・
森永君への気持ちに気づきつつある兄さんと

今までのように
強引にことを押し進めることが出来なくなった森永君


平行線だった二人の軌跡が交わり
二人だけの時間が回り始めた・・・
過去のあの日・・・
あの夜・・・




「消し去りたくても」・・・
「消せない」・・・過去・・・記憶・・・

二人だけでなく

誰にとっても

その「過去」
それがどんなに辛いものでも
辛いものだからこそ

その人の人生の何かの「始まり」・・・なのかもしれない・・・














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