ある日、森の中(恋する暴君)に 迷い込んだ、哀れなウサギさんの萌叫び・・・
華麗/なる/ギャツ/ビー

華麗/なる/ギャツ/ビー

この間・・・もうずいぶんになるか?
テレビで放映されたものを見て
ひと言書いておきたいなぁ・・・と思いながら
なかなか書けなかったひと言を書いておきます。

スラッシュは検索避け(笑)
やっぱりアメリカの超有名な作品だし
その映画だし・・・ファンはたくさんいると思うから。

*注*
ネタバレになってしまってますのでご注意ください。




映画化されたものはふたつあるのかな?
テレビで見たのはディカプリオがギャツビーを演じた
2013年のものです。

ちなみに原作は知りません。
タイトルはなんだかけっこうよく耳に入ってて
古きよき時代のアメリカの繁栄と退廃を描いたものだと
漠然と思っていました。
なんかもっと硬派な作品かと思っていたんですね。
硬派っていうのは要するに・・・
ちょっと前に超ヒットした日本のドラマ
『半沢直樹』みたいな・・・男同士の抗争・・・というか
ある意味、色気のない話かと・・・;;いやいや半沢、面白かったですが。

そしたらがっつり恋愛ものでしたね・・・!

それも男同士の・・・!!!!!!!!!

そう~・・・
男同士の愛の話だと・・・私は思っちゃったんですね。

というか、一人の男を密かに愛した男の物語というか。

レオナルド・ディカプリオ演じるギャツビー
キャリー・マリガン演じる可愛い系人妻デイジーの
男女の恋愛(しょせん不倫だし)なんか目じゃない!!

ギャツビーにとってはデイジーは初恋で、唯一の愛する女性で
人生の全てを捧げても惜しくない存在であることは確かです。

でも・・・

デイジーは可愛いだけの打算的な女性です。
嫌味に感じないのは、女優さんに魅力があるからですが・・・

この映画、主人公であるはずのギャツビーが
登場するまでがやたら長いんですよね。

語り手であるデイジーの従兄弟、トビー・マグワイア演じる
ニック・キャラウエイが、デイジーの夫や友人達に誘われるままに
夜な夜な、酒と遊びと女に溺れ、染まっていく様子が
(染まりきれない不器用さも・・・)延々描かれ・・・
大人の世界のおもちゃ箱をひっくり返したような
どんちゃん騒ぎ・・・に明け暮れる・・・

誰が片付けるんだ・・・と思ってたら
最後の方で使用人達が淡々と掃除してる様子もありましたが・・・

まぁ・・・そんなことはどうでもいいのです。

とにかく・・・
貧しい生まれながら、運に恵まれた才覚で、
若くして圧倒的な財を成したギャツビーは

再会したかつての恋人デイジーとの短い蜜月に溺れ・・・
デイジーとデイジーの夫の罪を背負わされ・・・
デイジーの夫の不倫相手の夫に
(デイジーも夫も、それぞれに愛人を作ってたということですね、やだやだ;)
殺されてしまいます。

デイジーもデイジーの夫も
すべての罪を
ギャツビーに追わせたまま
去って行こうとします。

ギャツビーの葬儀の日・・・
ニックは、デイジーの屋敷に電話をします。
電話を受けているのは使用人ですが
デイジーには誰が何のために
電話を掛けてきたのか知ってるはず・・・

ニックは言うのです。
デイジーはギャツビーの最期に会いたいはずだから
取り次いでくれと・・・

しかし葬儀には誰ひとり参加せず
ただニックひとりがギャツビーのために涙を流し
激しい表情で、知らぬ振りをするデイジーを咎めるのです。

ニックは、普段は穏やかなちょっと気の弱い
内気な雰囲気の青年なんですよ。
そのニックが本気で激昂するのです・・・
ギャツビーのために・・・

そもそも・・・
ギャツビーとデイジーが再会を果たせたのは
デイジーの従兄弟であったニックにギャツビーが頼み
ニックが取り持ったからです。

ギャツビーとデイジーの再会・・・
二人の密やかな会合・・・

二人のことをちょっと離れた位置から
見守っているニック・・・

その表情がなんとも切なく・・・哀愁を帯びて・・・
そして風に・・・光に・・・
さまざまなものの気配に過敏になっているんですね。

まぁ・・・なんというか
前半にニックがデイジーに惹かれたような演出があるので
ふつーの人なら
ああ・・・ニックはデイジーが好きなんだな・・・と思いますよね。

でも・・・私は

ニックが好きだったのは
ギャツビーだったと思うんです。

ギャツビーはニックにとって
華やかな世界の象徴であり
憧れであり
友人でした。

それ以上に・・・

ニックの
ギャツビーに対する思いは
深く熱く・・・そして・・・
確かなものだったと思うのです。

ニックはギャツビーの名誉を取り戻すべく
彼の真実の物語を書きます。

偉大なるギャツビー・・・
偉大なるを
華麗なるに訂正して

華麗/なる/ギャツビー

それはとりもなおさず
ニック自身の告白の物語だと
・・・私は感じたのでした。





コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する