ある日、森の中(恋する暴君)に 迷い込んだ、哀れなウサギさんの萌叫び・・・
「天使になれる夜」

ミナトさん企画のアドベントカレンダーに参加させて頂きました。

ちょっと早めのクリスマスカード(SS付きw)を贈ります。





  兄さんと森永くん3b



「寒いなぁ・・・ 
 風呂入っても湯冷めしちまうよ
 こんな日にエアコンが壊れるとはな」
「明日までのガマンですよ 先輩」
「なんだよお前は その格好・・・」
「見てわかりません? サンタです」
「サンタはわかる そんな衣装もってたのかよ?」
「借り物ですよ もちろん
 ゼミのパーティには参加できなかったけど
 せっかくだからちょっとはイブらしいことしましょうよ
 ケーキも買って来たんで食べましょう」
「ケーキより酒がいい」
「シャンパンもありますよ」
「シャンパンよりビールがいい」
「ビールもちゃんと買ってありますよ」
「やっぱ熱燗!」
「はいはい 待っててくださいね」

「窓とかドアとか、ちゃんと閉まってるか? 
 なんかスースーするぞ」
「見て来ますね
 先輩、毛布でもかぶっててください
 寝る時は湯たんぽ、用意しますから」

「先輩!せんぱい!センパイ!」
「なんだよ 大きな声出して 近所迷惑だろ」
「先輩! 
 ありがとうございます!
 まさか先輩がオレにプレゼントを用意してくれてたなんて
 なんだろー? 開けていいですか?」
「プレゼント?
 オレお前になんにも買ってないぞ」
「え・・・
 でも、ほら 靴箱の下にこの箱が 
 オレてっきり、先輩が
 オレをびっくりさせようと隠しておいたんだと」

「・・・もしオレが隠しておいたもんなら
 なんで今持って来るんだよ
 クリスマスプレゼントってのは
 朝、枕元で見つけるのが楽しいんだろ?
 見つけても知らんふりするもんだろが」
「あ、つい嬉しくって・・・
 じゃ・・・やっぱり先輩が これ?!」
「・・・わるいが 違う・・・
 クリスマスなんか、すっかり忘れとった
 そんなヒマもなかったこと お前が一番わかってるだろが」

「じゃ・・・なんだろ? これ・・・」
「・・・」
「・・・」(ゴク・・・)

「外へ出せ! いや警察だ!」
「・・・でもこれ・・・
 なんかいい匂いしますよ 軽いし」

「バカ! 
 振ったり叩いたりするな!
 ストーカー事件のときのこと忘れたのか?!
 あんときみたいなことになったら・・・」
「あ、ごめんなさい 先輩?」
「思い出させんなよ ・・・」
「せんぱい・・・ そんな青い顔しないで」
「はぁ? 青い顔? 青い毛布かぶってるからだろ!」
「ホント・・・ ごめん」
 
「そ、そんなことより
 壊れたエアコンさっさと直せ!」
「いくらオレだってエアコンは直せませんよ 専門外です」
「なんとかしろっ! 寒くてかなわん!」
「サンタの衣装あったかいですよ」
「バカ! 脱がんでいい!!」
「(クスッ)・・・」
「なに 笑ってんだよっ」

「いえ・・・
 まぁ、たまにはいいじゃないですか こんなのも
 サンタと青いケープのマリア様ってことで」
「誰がマリア様だよっ」

「プレゼントもあることだし」
「だから! 送り主のわからん箱は!」

「もう開けちゃいました」
「ホントに! 大丈夫なのかよ?!」
「ええ ほら
 開けた途端に陽だまりみたいにあったかくなって
 すごくいい匂いが」
「なにがいい匂いだよっ 
 虫がわいて出てきたじゃねーか!?」
「虫じゃないですよ~
 ・・・天使、みたいですよ」

「天使?! 
 んなもんこの世にいるわけねぇー」
「いてもおかしくないですよ 
 クリスマスはどんな奇跡が起きても
 不思議じゃない夜ですから」
「おまえ・・・ あんがいロマンチストなのな?」

「ええ オレも天使ですから」
「バカ言って・・・」
「誰もが天使になれる夜です」
「ふーん そういう意味?」

「今夜は世界中の誰もが
 家族や友達や、見知らぬ誰かに
 幸せを届けられる夜なんです」
「ふうん?」
「贈って贈られて
 誰もが幸せになれる夜なんです」
「うん・・・」

「せんぱい 
 オレに 幸せ 届けてください・・・」

「だから わるいけど なんも買ってないって」

「幸せ ください・・・」

「だから・・・」

「・・・ せんぱい」

(もり・・・な・・・)

(せんぱい)

(・・・)

(・・・



天からマリア様に
贈られたものはイエス様だったわけだけど

森永君から兄さんに
兄さんから森永君へ
届けられたものは何だったのかな~・・・

なんてことを想像しながら(*^^)

イラストだけのつもりだったんだけど
絵を見てたらなんとな~く思いついたんで
ささやかながらSSも付けてみました。
続きはないですよww聖なる夜ですからね。


兄さんと森永君の
二人のクリスマスが永遠でありますように・・・



そして


恋する暴君という作品を通して
この広い世界の中で
奇跡のように出会えた
顔も知らず本当の名前さえ知らないけれども
それでも兄さんや森永君を見て
同じようにわくわくしたり
ドキドキしたり
笑ったり
ときには泣いたりしてる

今、こうしてここを訪れてくださった貴方に
聖なる星より溢れるばかりの幸せが届きますように

そして

世界中のすべての人に

はっぴー★くりすます★

クリスマスは

誰もが天使になれる夜・・・






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